ヒップシート BABY&Me「BELK-S」の座面が最強だと思うって話

ヒップシートBABY&Me「BELK-S」のざめんが最強だと思うって話

久しぶりの更新です。
巷で噂の「ヒップシート」購入に際しての備忘録です。

ご存知の方も多いと思いますが、ヒップシートとは、「台座のある抱っこ紐」です。

抱っこ紐よりも安定感があり、抱っこやおんぶにおける肩や腰の負担が軽減されるという代物です。

私は、我が子の成長に合わせて「前向き抱っこ」をしたいなと思ってきた頃、それまで使っていたエルゴベビーでは対応できないことを知り、これを機にヒップシートの導入を検討しました。
※エルゴベビーにも前向き抱っこに対応したモデルもあります。

ヒップシートはおそらく約10社ほどのメーカーから販売されています。
各社から出ている様々なモデルの比較検討はまぁまぁ骨の折れる作業でした。

価格帯は「買ってみたけど着け心地が悪かった…」では済まないレベル感のものが多いので、実際にお店で試着をさせてもらったり、店員さんの説明を聞いたり、ネットの口コミを見まくったりしたわけです。
今回は、その過程で得た情報の中から、ネット上では他の方が言及されていないような細かいポイントに絞って紹介しつつ、ヒップシート購入までの経緯を書き連ねてみました。

ヒップシートを購入したいが、どのメーカーにしようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。

我が家の3大候補

我が家では、まずはネット情報を頼りに、最終的に以下の3商品に購入候補を絞りました。

  • BABY&Me – 「BELK-S
  • Miamily(ミアミリー) - 「ヒップスタープラス(日本モデル)」
  • napnap – 「Tran・シングルショルダーヒップシート」

価格帯は3つとも、ヒップシートとキャリア(台座に取り付ける肩紐カバー)のセットで25,000円前後。他メーカーと比較して最高位のものと思われます。
長く使う前提のものなので、数千円の差は気にせず、装着感が一番しっくりくるものを見つけて、張り切って出費したいと考えておりました。

のですが、、色々ありまして、最終的に、我が家は「BELK-S」と「Tran」の2つを購入することになりました。。

そして、購入から半年以上が経った現在、
「BELK-S」=外用
「Tran」=家用
という二刀流に落ち着きつつあります。

その経緯もふくめ、3者の仕様比較を以下に続けます。
※この3者以外のメーカーに興味がある方にも、購入時の参考になることが書かれているかもしれないので、ぜひお付き合いください!

台座の構造(空洞あり or 空洞なし)

私がヒップシートを選ぶ上でまず気になったポイントは、台座の構造でした。
台座には、「中が空洞になっているタイプと、空洞がなく中の詰まっているタイプ」の2種類が存在します。

  • 空洞あり:真横から見ると”L字型”のフレームで台座が作られている。
  • 空洞なし:発泡スチロールのような軽くて硬めの素材で台座が作られている。

前者のタイプは、空洞に収納ができることがメリットとしてよく挙げられています。
お出かけ時に必要なスマホや除菌グッズなどのちょっとしたアイテムや、ヒップシートに装着する「キャリア」と呼ばれるパーツ(赤ちゃんの体を覆って支えるカバーと肩紐が一体になったもの)を収めてコンパクトにできる、などといった感じです。
Tranとヒップスタープラスは空洞ありタイプです。

一方、BELK-Sは空洞なし(中が詰まっている)タイプになります。
空洞ありと比べてメリットがないように思えますが、Tranと比較すると、ヒップシート単体では230gほど軽いです。おそらく土台の材質は発泡スチロールで、見た目の大きさとのギャップもあってか、持ち上げた時にとても軽く感じます(ヒップスターとの比較は出来ておりません)。

ちなみに、230gの体感としては、スーパーで200g前後の肉パックを買った時に感じる地味な重量感、もしくは、スマホを1台余計に持っている感じ?だと思っていただければ良いかと思います。
腰回りに装着した際にはあまり気にならないですが、荷物として手で持ち運ぶ際には、その違いが割と明確に感じられるかと思います。

その軽さは現時点でメリットとまでは言えないかもしれませんが、いずれキャリア(肩紐)を使わず、ヒップシート単体だけを使っていくことを想定すると、この微妙な重さの違いは蔑ろにしてはならないポイントかなと思いました。

空洞と空洞でないタイプのどちらにメリットを感じるかは人それぞれですし、この点だけを見てどちらが良いヒップシートであるかは判断できないと思います。
我が家においては、収納力と重量はあまり重要なポイントではなく、むしろ、その台座の構造の違いが「”座り心地”にどう影響するのか」を深い追いすることとなりました。

空洞タイプの座り心地(Tran vs ヒップスター)

Tranとヒップスターは、前述の通り空洞タイプなのですが、内部の作りには大きな違いがあります。

絵にするとこんな感じです。

めちゃくちゃわかりやすい絵で恐縮ですが、、

Tran座面の周囲を金属フレームが囲うような構造になっており、座面中央部分に土台が存在しない
ヒップスタープラス:座面部分にプラスチック製の平面パーツが存在する。

という違いがあります。

Tranの方はそのフレーム構造のためか、赤ちゃんが座った時に座面が少し沈む印象です。
赤ちゃんにとって良い姿勢とされる”M字開脚”になるような構造になっているのかな?と想像しますが、赤ちゃんのお尻がそのくぼみにうまくハマらなかった場合は、赤ちゃんの体幹が左右にブレやすい(姿勢が歪みやすい)感じがしました。

赤ちゃんに聞いてみないとどっちの座り心地が良いのかはわかりませんが、「赤ちゃんを運ぶ安定感」という親目線おいては、ヒップスタープラスに軍配が上がると感じます

ただ、Tranの方はそのフレーム構造のおかげか、座面を折りたたみコンパクトにできるメリットがあるので、持ち運びのコンパクトさについては優勢だと感じます。
ただし、折りたたむと空洞部分に収納ができなくなる構造なのがかなり残念なポイントで、結局のところ、我が家では折りたたみ機能はほとんど使えておりません。

ヒップスタープラスは、座面の安定感、装着感、デザイン性、どのポイントをとってもバランスがよいと感じましたが、ECサイトも実店舗も在庫を切らしていた状況で、いつ手元に届くかわからないことがネックとなり、購入できずにおりました。

一方、空洞なしタイプのBELK-Sの座面は、中身が詰まっているため沈み込む感じは皆無で、適度なクッション性と、全面滑り止め加工によって、「赤ちゃんを運ぶ安定感」が3者の中で一番優れていると感じていました。

そして、この“全面”滑り止め加工という仕様が、おそらくヒップシート界の座面における最強かつ最新形態なのではないか?という話を以下続けてまいります。

“滑らない座面”の最終形態

私と妻は、数々のヒップシートを試着した上で、
座面の”滑らなさ”(≒ 座り心地)において、BELK-Sが最強なのではないか
とお互いに感じていました。

そして、そのなんとなくの感覚は、とあるプロフェッショナルな店員さんから、BABY&Meのもう一つのモデル「ONE-S」「BELK-S」の違いについて説明を受けた時に、確信に変わりました。

「BELK-S」とは、従来モデルの「ONE-S」に、ユーザーの意見が反映された後継アップデートモデルである

プロフェッショナルな店員さんはそう話し、改良された部分をいくつか教えてくださったわけですが、数ある改良点の中でも特に、座面の”滑り止め加工”の改良のされ方がなんとも如実だったのです。

ONE-S」の座面は、Tran、ヒップスタープラスとほぼ同じ作りで、お尻が当たる座面の中央に滑り止め用の革(合皮?)が張られている仕様になります。
それに対して、「BELK-S」の座面は、全面にシリコン素材のような滑り止め加工が施されているのです。赤ちゃんが履く靴下の底面のような滑り止め加工です。

そのプロフェッショナルな店員さんのお話を聞きながら、私と妻は、ミアミリーの最上位モデル(日本未発売)「ヒップスタースマート」の座面も全面滑り止め加工を施されていたことを思い出したのでした。

「ああ、そうか。つまり、ヒップシートの座面は、全面滑り止め加工が最強・最終形態(2023年現在)なんだ・・・。」

この発見が決め手となって、私と妻はその場で、BABY&MeのBELK-Sの購入を決意したのでした。

Tranの出番はなしか?

Tranを購入した経緯、および現状についても触れたいと思います。

我が子が保育園に通い出した春頃に、取り急ぎ使えるヒップシートが欲しく、あまり検討を重ねず、楽天お買い物マラソンに間に合わせるような形で、Tranの「シングルショルダーヒップシート」を購入しました。
つまり、初めて買ったヒップシートはTranでした。

購入した”シングルショルダー”というモデルは、斜めがけバッグのようなキャリアで赤ちゃんを覆う仕様になっており、「シングルショルダータイプなら上着を着ていても、キャリアを外すことなく、肩紐を緩めるだけで赤ちゃんを取り出せる」という口コミが購入の決め手となりました。

実際に、保育園で我が子をヒップシートから下ろす時に、そのポテンシャルを発揮してくれました。4月の肌寒い日までは。。
残念ながら、夏場に入ると、シングルショルダーのその恩恵を受ける日はなくなってしまいました。

むしろ、シングルショルダーゆえか、若干不安定な座面(前述)の作りゆえかわかりませんが、安定感に欠けた着け心地を妻は気に入らなかったようで、もう少し長時間付けられそうなヒップシートを探そうという運びになったのでした。(そこで、BABY&Meを購入する運びとなったわけだったのです。)

なお、BABY&Meを購入してから、Tranはめっきり家用のヒップシートになりました。
コンパクトなサイズ感ということもあり、リビングに置いておいて、さっと(キャリアはつけずに)装着するのに向いていると思います。家で子供をあやすために抱っこが必要な時がありますが、そういうときに大活躍します。
2.5万円前後する品の使い方としてはなかなか贅沢な感じもしますが、2~3年(?)、まぁまぁな頻度で使うものかと思うので、コスパはさほど悪くないかと思います。

季節が巡り、近頃はめっきり寒くなってきましたが、Tranにはそろそろ「上着の下に装着したまま子供を出し入れできる」というポテンシャルをまた発揮していただけるのではないかと期待しています。
でも、実際はBELK-S に使い慣れてしまったところもある&我が子もそろそろ歩き出す頃なので、シングルショルダーのキャリア自体が必要なくなる説もあります…。
メルカリさんに里子に出した際は、こちらに追記いたします。

まとめ

今回比較したBELK-S、Tran、ヒップスタープラスの3商品は、上記で触れていない細かいポイントでは一長一短があり、甲乙つけがたいものです。
私と妻は、主に「座面の作り」というマイナーめなポイントで比較をして優劣をつけてみたわけですが、ヒップシート選びにおいて一つ断言できるとすれば、一度試着をして、着け心地の良し悪しを体感するべし、ということかと思います。
その際、ここで読んだ内容をちょろっと思い出していただき、なぜ着け心地が良いと感じるのか、悪いと感じるのか、を判断する材料としていただけたら幸いでございます。

以上、第4回「おすすめ育児グッズ」でした。

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