ピクラー・トライアングルの使用感
夜、子供がぜんぜん寝ない…。日中の運動不足が原因。
梅雨から夏の時期、雨天もしくは暑すぎて外で遊べないことが多くなれば、ほぼ確実にその状況に陥る。
そんな事態を危惧した我が家では、狭い部屋のどこに設置するかはさておき、「ピクラー・トライアングル(or ピックラー・トライアングル)」という遊具を導入しました。
ピクラー・トライアングルとは、巷でよく聞くモンテッソーリ教育の一環として取り入れられている遊具とのこと。
インフルエンサーママさんのInstagramでその存在をしって、半年近く気になっていたものの、部屋の狭さや価格帯などから購入に踏み切れずにいました。
しかし、我が子が一歳半を過ぎたあたりから、寝かしつけの過酷さがなかなかのレベルに達しつつあり、「これで解決できるなら…」と藁にもすがる思いで購入してみたわけです。
ということで、この記事ではピクラートライアングルの使用感について書いていきます。
モンテッソーリ教育?ピクラー・トライアングルとは?
ChatGPTによると、「モンテッソーリ教育は、子どもの自主性と自発的な学びを重視する教育法」、モンテッソーリ教育における遊具とは、「一つの遊び方だけがデザインされたものではなく、子供自身がさまざまな遊び方を考えられる遊具」とのことです。
ピクラー・トライアングルは三角形の形をした木製の遊具で、登ったり、くぐったり、滑ったりと、多様な動きを楽しむことができます。子どもの運動能力とバランス感覚を養うことができるというものです。
体を使って遊ぶのに疲れたら、付属の平たい板(滑り台になる板)の上にミニカーを走らせて遊ぶのにも使えるので、いずれにしても、子供はあっちに行ったりこっちに行ったりと部屋の中で運動をしてくれます。
いろんな販売形態
ピクラー・トライアングルと名のつく商品は様々なメーカーが販売しており、メーカーによっては基本となる三角形の遊具の他に、以下のようなパーツの付属有無があるようです。
- 滑り台・クライミング用途の板(1枚の板の裏表で兼用)
- 三角形の遊具より一回り小さい半円型の遊具
このほか、対象年齢別に遊具全体のサイズにバリエーションを持たせているメーカーもあり、価格も1万円台から3万円台まで様々です。
ピクラー・トライアングルの使用感
前評判通り、使用後数ヶ月で、運動能力の向上がみられた気がしました。
子供との相性
我が子は、ハイハイや二足歩行ができるようになる成長スピードが、周りの子と比べると1~3ヶ月くらい遅め。
性格も慎重派なようで、公園や遊具のある施設に連れて行っても、周りの子を気にしたり、遊具への恐怖が先行したりで、控えめにしか遊ばない子でした。
そんな我が子がピクラー・トライアングルを受け入れてくれるのか、購入するまでやや心配していたたのですが、結果的には、組み立てたその日から自ら登り降りを楽しんでおり、家の中という安心感があるのか、外よりも大胆に遊べている様子でした。
1ヶ月程度使ってみた頃には、すっかり恐怖心も無くなってきたのか、頭から滑り台を滑ったり、歩いて滑り台を降りたり、身体の動きに幅が広がり、運動能力が高まっているように見受けられました。
足裏への刺激
ピクラー・トライアングルの三角形の遊具は足元が梯子状になっているので、登り降りする際に土踏まずや足指に刺激が与えられます。完全に推測ですが、これがかなり運動能力の向上に影響を与えているように思えます。
つい先日、大型遊具のある施設に遊びに行った際、足場がロープで網状になっている橋、不安定な丸太を並べた吊り橋などがありました。
今までの感覚であれば「怖がってできないだろうなぁ」と思えた遊具でしたが、意外にも我が子は果敢に挑戦し、ペースは遅めではあるものの、何度も橋を往復し、達成感を噛み締めている様子でした。
月齢的な成長の影響もあったかとは思いますが、足裏の筋肉や、身体全体のバランス感覚がピクラー・トライアングルで養われた成果のようにも感じました。
ピクラー・トライアングルの残念だったところ
ピックラートライアングルの恩恵を受けている実感はありつつも、残念に感じたところもありました。
価格と耐久性が見合わない?
高品質な木材、安全設計を採用しているためか、一般的なプラスチック製の遊具よりは価格が高めなようです。
対象年齢は1〜6歳頃まで使えるとあるのですが、耐久性についてやや疑念があります。
私が購入したものは、2ヶ月程度の使用で三角形の角を固定するボルトがうまく噛み合わなくなりました。
原因は定かではありませんが、木材+子供という重量に対して、ボルト2本で固定するという構造自体に問題があるようにも感じます。
ボルトを本来差し込む方向とは逆側から締めると固定できるので、全く使えないことはないのですが、価格帯からして2ヶ月でこれ?という残念感は否めません。
幸い、私は日本国内のお店が販売しているもの(冒頭の商品リンク)を購入したので、保証期間内に修理を依頼できるようなのですが、モノの大きさを考えると、バラして返品して…といった工程を踏む面倒くささが優先している状況です。
もし子供が飽きずに使ってくれるのであれば、保証期間内ギリギリで修理に出すかもしれません。
もしECサイトで販売されている並行輸入品や、メルカリなどで販売されている中古品を購入する場合は、保証の有無、使用上の問題がないかを予め確認していた方が良いのかなと思います。
スペース問題
ピクラー・トライアングルは比較的大きな遊具で、家庭内で使用する場合、十分なスペースを確保する必要があります。
それだけに、各メーカーとも収納性を考えられており、折りたたみ機能を備えているものが多いようですが、折りたたんだところで重量が7kg前後はあるため、出し入れを繰り返すのは手間がかかります。
広い部屋、固定の位置で遊べるに越したことはないです。
置く場所によっては滑る
こちらの使用時の写真をご覧ください。
「置く場所、狭っ!」というポイントは無視していただき、滑り台の先に、ヨガマットとクッションを敷いているところにご着目ください。
そう、フローリングに直置きだと、遊んでいるうちに遊具全体が滑ってしまうのです。滑ってものすごく危ないか、というとそうでもないのですが、他の家具家電にぶつける可能性があるため、やはり何か滑り止め対策は取られたほうがよいと思いました。(ラグなどがあれば軽減されるかもしれないですが、ヨガマットはかなりおすすめです。)
なお、ヨガマットの上にクッションをおいている理由は、トミカという小さな鉄の塊が床に突撃して傷をつけてしまう恐れがあるためです。
まとめ:導入するなら早い方が良い
我が家のピクラー・トライアングル購入目的として「外で遊べない時の子供の体力消費」を掲げておりましたが、その目的については、ある程度は達成できているように感じます。
ただし、我が子も2歳になり、体力も日に日に増してきており、
寝ないときは寝ない。
もうこの件については、諦めも必要かもしれません。
もうすぐ夏も終盤に差し掛かってきましたが、次は真冬に向けて、ピクラー・トライアングルが活躍するであろうことを期待しております。
そこで一点心配するのは、成長を重ね運動能力が増していけば、「登ってくぐって滑って」という動きに我が子も飽きてくるのではないか、ということです。
そこで、モンテッソーリ教育の真骨頂である「子供が遊び方を見つける」というテーマに期待を寄せるわけですが、、頭が硬くなってきているおじさん的には、今のところ、布団干し以外の使い方の想像ができません…。
そんなピクラー先輩おじさんとして言えることは、
導入するなら早いに越したことはない。
ハイハイができるようになったら買ってOK。
そんなところでしょうか。
以上、この記事がピクラー・トライアングルのご購入を検討されている方々のご参考になれば幸いです。