離乳食と補完食をざっくり理解する話

子供の離乳食が始まり3ヶ月ほど経ちました。

普段の食事に関しては、ほぼ全て妻がさまざまな情報をインプットし、アウトプットしてくれています。離乳食についても、令和の親父としては積極的にやるべきことと感じつつ、現状は妻に任せっきりという非常にダサい状況です。(私は料理をすると手際が悪く遅い&品数が少ない状況に陥りがちなタイプです。)

近々、妻は会社へ復帰するため、今後の分担をどうしていくべきかを話し合うべきなのですが、それについては一旦横に置いておき…
今回の記事は、妻がインプットした情報を教えてもらう中で、「離乳食」の考え方や、固定観念が色々と覆された話を備忘録しておきたいと思います。

離乳食と補完食

まず一番に「へぇ〜〜〜」と思ったのは、「補完食」という考え方の存在です。

どうやらWHO(世界保健機関)が提唱している乳幼児の食事スタイルのことで、「母乳を主な栄養源としつつ、それだけでは不足しがちな栄養を補完するための食事」といった意味合いだそう。

誤解を恐れずめちゃくちゃ私の勝手な解釈で言い換えると、
「早いうちからなんでも(死に直結してしまうようなもの以外)食べろ!特に肉っ!!」


といった感じのスタイルのようです。

欧米諸国は「離乳食」ではなく、「補完食」が主流とのこと。
補完食の正しい解釈・詳細な理解については、下記サイトでわかりやすくまとめられていましたのでご確認ください。

お肉から始める!? 「赤ちゃんの食事」WHOの補完食の考え方について【小児科医】

https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=95904

米だけ食い過ぎ問題

補完食の考え方で、まず一番驚いたのが「肉を食べさせましょう」と推奨しているところです。
離乳食はお粥からだと思い込んでいた私にとっては衝撃でした。

WHOの資料(下記pdfの11ページ参照)を見ると、世界各地の主食(米、小麦、とうもろこしなど)を水で薄めたお粥の状態で食べさせるだけでは栄養不足に陥ってしまう注意喚起しています。

Complementary Feeding(補完食)- World Health Organization

https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/66389/WHO_NHD_00.1_jpn.pdf


なるほど、日本人の体格が比較的華奢な理由も米食い過ぎ問題にあるんではないだろうか…
という感想を抱いてしまった私は栄養学ど素人で非科学的であることは十分に理解しつつ、ちなみに世界で大活躍中の大谷さんは乳幼児時期に何を食べていたのか、もしもご両親にお会いする機会があれば(きっとない)ぜひ聞いてみたい所存です。

とにかく、妻はこの知識を得たその次の日あたりから、お粥だけを与えるということをやめました。(生後5〜6ヶ月頃の話)

肉を食べるためにできること

補完食として「肉を食べさせる」メリットはわかりました。
では、どうやって肉を食べさせるか悩むわけですが、我が家ではいろいろ妻が試行錯誤する中でおすすめなのが、「レバーの粉」をお粥と混ぜて与えるという方法です。我が子も割といろいろな食材を食べられるようになってきていますが、今のところこのレバーお粥を一番爆食いしています。

外出先で食事を与えなければならない場合は、こちらのお粥パウダーとレバーパウダーを混ぜた状態のものを容器に入れて持っていけば、現場ではお湯で溶かすだけで即用意ができ、手間が少なく済みます。(ついでに米粥パウダーも宣伝しておきます。)

なんなら米いらない説 〜米第一主義からの脱却〜

ここから先はWHOの提唱とは直接関係のない話になるかもしれませんが、関連するこちらの書籍で得た知識私の曲解を含む可能性大なので悪しからずになります。

私たちがお米(炭水化物)を食べる目的、それは主に「エネルギー源にすること」ではないでしょうか。

ただ、今時の科学では、人は炭水化物から得られる糖質だけではなく、脂肪を燃やして生まれる「ケトン体」をエネルギー源にすることができると証明されているそうです。つまり、米を食わなくてもエネルギーは摂れてしまうわけですが、、これまた「米より肉を食っとりゃよい!」という論理に行き着くわけです。

そんなことを知ってしまうと、今まで「米うめぇ〜!」とか言ってもりもり食べてきた昭和平成の思い出に泥を塗る気持ちになりますね。
しかし、それが科学的に未熟であるとしても、米を食べ続け、ひたすらに幸福感を得る。それはそれで人間らしいことなのかもしれません。(謎悟り)

とりあえず、私の米第一主義についてのスタンスは、否定もせず肯定もしない、ということにしておきます。
※つい数行前に米がゆを思い切り宣伝しておいてすみません。

まとめ 〜いろんな考え方がある〜

日本においては、補完食の考えは公的には導入されていないようです。厚生労働省の「離乳食ガイドライン」的な資料では、あくまでも「離乳食」のスタンスで、月齢ごとに基準とすべき状態(食事の回数、食材とその分量、咀嚼のあり方など)を提唱されています。

ただ、その中でも母乳育児におけるタンパク質や鉄分の不足については注意喚起されており、「重湯や10倍粥から始めよう!」といったような米第一主義的な内容はどこにも記載されていません。ただ、現実の世界にはまだまだ米第一主義的な情報は今でも迷信の如く存在しているようで、息子の通う保育園の献立にもその影を落としていることがわかり、実は今、妻も私も大変もどかしい状況にあったりします。

ところで、離乳食しかり、このような新しい育児知識の発信はデリケートであるべきだなと最近感じます。
いくら科学的に正しい知識だとしても、それをひけらかしてしまうことで、知らなかった人のプライドをへし折る、or 反感を買う可能性があるからです。

敵を作ることを恐れず、革新的な情報を発信していく方々へのリスペクトと合わせて、各家庭や保育施設のそれぞれスタイル・事情もリスペクトしなければならない。何がリアルで何がフェイクかわからない、そんな社会。
親になってみて、改めて、社会的に生きることの難しさを感じることが増えたような気がします。。

取り急ぎ、我が家では補完食と離乳食の混合スタイルともいえる形で進めていますが、現時点で推奨されていることも、いつの日かアップデートがある可能性を織り込んで、常に情報を自分の手で取りに行く姿勢を忘れないことが本当に大切やな…と思うこの頃です。

以上、備忘録でした。

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