Parallels DesktopのARM版WindowsでICカードリーダーを使うならSONY PaSoRi RC-S300を買うべし

SONY PaSoRi RC-S300

以前当サイトで、アップデート対応が外れた旧型Mac miniにParallels Desktopをインストールすることで、Windows機でしか使えない「e-Taxソフト(ダウンロード版)」を使う、というニッチな話を得意げに載せました。

OSアップデートができなくなった古いMacをe-Taxソフト専用マシンにした話

約2年ほど、そのやり方で旧型Mac miniを有効活用していたのですが…
私は半年ほど前から、ふとしたことがきっかけで「ミニマリスト」に憧れを抱き、家の中の不要なものを処分しまくるようになりました。
そんなミニマリスト活動の最中、確定申告の時期、1年に1回だけしか使わないMac miniを所有していることがなんだか許せなくなり、処分したい気持ちに駆られることとなりました。

Mac miniを処分するとして、新たなWindows環境(e-Taxソフトを使える環境)をどのように用意するか、選択肢としては以下2択を考えました。

  • 安めのWindowsマシンを購入する
  • 現在のメイン機であるM1 Macbook Air にParallels Desktopを導入する

ミニマリストを目指す過程でMac mini を処分するのに、新たにWindowsマシンを購入するというのはなかなかにナンセンスな選択と思われたため、後者を実践することとなりました。

Appleシリコン Mac (M1 Mac)へParallels Desktopをインストール

以前旧型Mac mini用に導入したParallels Desktop は「買い切り版」だったので、今回、最新OSを積んでいるM1 MacにParallels Desktopを導入するにあたっては、「アップグレード版」を購入することになりました。


Parallels Desktopを公式サイトからダウンロード後、インストールの過程でアップデート版購入時に取得したプロダクトキーを入力すると、あとは流れにそってポチポチすれば、すんなりとWindows環境が使えるようになります。

ちなみに、現在のメイン機M1 Macbook Air は、Appleシリコンと呼ばれるチップ搭載のモデル。旧型Mac mini はIntel版のMac。
Parallels Desktopのアップグレード版が対応しない?という不安もありましたが、そういった問題は一切ありませんでした。

ICカードリーダーでマイナンバーカードを読み込む際に問題発生

私がWindows環境を作る目的は、e-Taxソフト(ダウンロード版)を動かすこと。
というわけで、M1 Macbook Airに用意したWindows環境から、e-Taxソフトをダウンロード、インストールをさくっと済ませました。

e-Taxソフトの詳細:https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoft/index.htm

e-Taxソフトは起動直後に「利用者登録」という作業を迫られます。
その際にICカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み込ませると、e-Taxを行う上で必要な管理番号、基本的な個人情報、所轄の税務署情報などが、書類作成時に自動で適用される仕組みになっています。
また、作成した申告書類を税務署に送信する際にも「マイナンバーカードの読み込み」が必要になります。
すなわち、「ICカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み込む」という工程は、e-Taxソフトを使う上で避けては通れない工程なのです。

が、、

ここで問題発生です!

一番最初の工程「利用者登録」で、マイナンバーカードの読み込みに失敗するのです。
いろいろと原因を探ったところ、どうやら使用していたICカードリーダーのドライバーがWindows(Parallels Desktop)上で機能していないことがわかりました。
Parallels Desktop上で起動しているWindowsは「ARM版」と呼ばれているそうなのですが、どうやら、「ARM版のWindowsにおいてドライバーが対応していない」というのが今回の原因だったようです。

ICカードリーダーに限らず、「ARM版非対応」による機器の不具合は多々起きていることがググりまくる中で判明しました。

ARM版Windowsに対応しているICカードリーダーはこれだ!!

予想外の展開から、ICカードリーダーを新調するしかない状況になったのですが、ARM版Windows対応のICカードリーダー探しは、困難を極めました。
というのも、メーカーサイトを見ても「ARM版Windows対応」と明確に記載されていないのです。

結果的に購入の根拠となったのは価格.comとAmazonの口コミ。
やや一か八かではありましたが、こちらの商品を購入しました。

確定申告時期、ただでさえ心が焦る中、買ったけど使えませんでした的な失敗は絶対にしたくないわけですが…

ARM版Windowsでも「SONY PaSoRi RC-S300」は動いてくれました!

さすがSONY。ありがとう。今後は二度とN◯◯とかいう企業の製品は買いません。

そんなわけで、無事にe-Taxソフト上でマイナンバーカードを読み込み、利用者登録を済ませることができました。

というわけで今年も確定申告がんばります

ICカードリーダー使えたよ、めでたしめでたし。
と、いいたいところですが、わたしはこれから実際の確定申告作業に入ります(2月中旬現在)。

Macユーザーでe-Taxソフト(ダウンロード版)を使いたい方が世の中にどれだけいるかわかりませんが、この記事が参考になれば幸いです。
(というかe-TaxソフトはいいかげんにMac版を開発してくれ。)