Threadsを見ていると、「どの石鹸もどのクリームもダメだった、1万円くらい使ったよ…?(けれども治らない)」といったテキストと共に、乳児湿疹でひどく顔が荒れてしまっている赤ちゃんの写真が目に入りました。産後間もない状況で、お子さんの症状がなかなか改善されないことに対するお母さん(投稿者)の嘆きが伝わってくる内容です。
その投稿を見た瞬間、数年前の記憶が蘇りました。
我が子も、生まれて1ヶ月ほど経った頃から乳児湿疹が悪化し、まさにこの写真の赤ちゃんのような痛々しい状態を経験したのです。私はその時、市販の保湿クリーム、ボディーソープに肌荒れの原因があるのではないか?と思い、血眼で口コミを見ながら、あれこれと商品を試しました。
この投稿主であるお母さんもきっと同じ気持ちだと思い、我が子が治癒に至った当時の経緯などをコメントに残しました。
“治癒に至った経緯”といっても、小児科で処方された「ヒルドイド」という保湿クリーム的なお薬によって、これまでの苦労はなんだったのかと思うほど、嘘みたいに直ぐに症状が落ち着き、本来の綺麗な肌を取り戻した、という単純な話です。
ただ当時は、検索してもなかなか我が子ほどに悪化した乳児湿疹に関する情報を見つけることができず、「乳児湿疹が悪化したら医者にかかる必要がある」という事実を捉えるまでにも、まぁまぁな時間を費やし、日々ストレスを抱えていました。それだけに、ヒルドイドを塗布し始めてから、日々肌が綺麗になっていく様子をみて、ものすごく安心したのを覚えています。
ヒルドイドの効果
乳児湿疹に限らず、乳幼児の肌トラブルの主な原因と言われるのが「肌のバリア機能の弱さ」。バリア機能を維持するためには、十分な保湿が必要と言われています。
ヒルドイドという薬の主な効果は、「保湿」、「血行促進」、「抗炎症」とあるようで、なるほど、悪化してしまった乳児湿疹に対して効果覿面であることは、素人にも容易に理解できます。
ちなみに、乳児湿疹を乗り越えてからも、ヒルドイドや、そのジェネリック薬(ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%)にはずいぶんと長い間お世話になりました。離乳食期に口周りが荒れたり、手首や足首などに乾燥による肌荒れが起きた場合にも、ヒルドイドを塗るのが基本でした。
ヒルドイドでも治癒しない肌荒れには、「ロコイド」というステロイド系の薬剤を塗布することもありましたが、「ほぼほぼヒルドイドでなんとかなる」といっても過言ではないほど、この薬には絶大な信頼がありました。ちなみに、先のThreads投稿のコメント欄に並ぶ他の親御さんたちのご意見をみても、皆口を揃えてヒルドイドを崇めていることが読み取れました。
乳児湿疹の原因はなんだったのか
当時、私は常に考えていました。何が原因であんなにも乳児湿疹が悪化したのか。今回は無事に治ったけれども、もし次があるとしたら同じ失敗はしたくないわけです。
先述の通り、乳児湿疹が悪化する主な原因としては、「肌の保湿が足らず、肌のバリア機能が弱っていた」ことが疑われるのですが、沐浴後は欠かさずに保湿クリームを塗布していましたので、「保湿が足らなかった」ということは、にわかに信じられない気持ちでおりました。
また調べによると、肌のバリア機能が壊れる原因としては、アレルギー体質、母親の食事内容、保湿剤やボディソープに起因するもの、など様々な可能性が考えられるため、必ずしも「保湿不足」だけが原因とは言い切れないのでは?とも当時は考えていました。
しかし、結果的に「ヒルドイドを塗布して治癒に至った」という事実があり、そこから推測するに、やはり我が子の乳児湿疹悪化の原因は「保湿」が関係していることは想像できます。なぜなら、ヒルドイドから得られる3つの効果のうち「血行促進」と「抗炎症」は、すでに荒れてしまった肌の治癒を促すために働くものと考えられ、乳児湿疹の発症自体を未然に防ぐ働きとしては、「保湿」が該当すると考えられるからです。
そうすると、やはり、それまで使っていた市販の保湿剤では保湿力が足りなかった、もしくは、塗布する分量が足りなかったがため、肌のバリア機能が維持できず、乳児湿疹が発症・悪化したという見立てが正しそう、ということになります。私はあれやこれやと考えた挙句、結局のところは自分の腑に落ちる答えを見出すことができないまま、今に至るのでした。
しかし…あれから数年の時が経ち、今ここにきて、ついにその原因が改めてわかった気がしているのです。
私が「湯シャン」を始めてみて感じたことにヒントがありました。それは何かというと、
「私たちは普段の生活の中で、界面活性剤で肌の油分を取りすぎることに慣れきってしまっていて、人間本来の肌の状態がわからなくなっている」
という事実です。
湯シャナーになってみて気づいたこと
少し脱線しますが、私は”ミニマリスト”を日常的に実践する中で、ここ3ヶ月ほど「湯シャン」という業にチャレンジしています。シャンプーを使わずお湯だけで洗髪する、ミニマリスト界隈でも極めし者たちが辿り着く業です。湯シャンについて、噂では以下のようなことが言われています。
- 湯シャン開始後、数週間は髪のベタつきや臭い、かゆみが生じる可能性がある
- 苦難を乗り越え1ヶ月ほど継続した先には、シャンプーやリンスなどのコーティングが剥がれ、髪のベタつきがなくなり、頭皮の油分量が自然に最適化され、臭いも解消される
- 外気の汚れや臭いが付いたときや、特に汗をかいたときは、最適化された頭皮の油分の状態を壊さないように、髪の毛だけを洗うようにしてシャンプーをすると良い
私の場合は、冬場に湯シャンを始めたこともあってか、多少ベタつきが気になることはあったものの、かゆみや臭いはほぼ感じられず、難なく湯シャン歴3ヶ月目を迎えつつあります。夏場にどう感じるかはまだわかりませんが、毎日湯シャンをする前提であれば、さほど問題なくクリアできるのではないかと目論んでおります。
私は湯シャンを実践して、「髪や頭皮の油分が最適化した状態」を実感することになったわけですが、湯シャン歴が2ヶ月目に突入する頃、試しに、久しぶりにシャンプーで洗髪をしてみた際に、大きな気づきがありました。
「シャンプーってめちゃくちゃに油分とりやがる!!!」
ということです。
湯シャンの感覚がデフォルトとなっていた身としては、「こんなものを何十年も使っていたのか…。これを続けていたら絶対に禿げる!」と確信してしまうくらいに、頭皮や髪の毛に油分がない状態にギャップを感じたのでした。それから私は、「界面活性剤」というありふれた成分表示に恐怖を覚え、シャンプーやボディーソープという常識的・社会的な代物に対して、疑いの目を向けることになったのでした。
沐浴こそ、湯シャンでよかった説
ここでやっと、話を乳児湿疹の件に戻します。
湯シャンを継続したことで、人間本来の適正な油分量の感覚を得た今の私が、改めて、当時我が子へ施した保湿ケアの内容を思い返すと、以前はうやむやであった乳児湿疹の悪化原因が、明らかになったように思えるのです。
それはずばり、当時の私は、生後1〜2週の新生児の沐浴にて、当たり前のごとく、顔も体も「赤ちゃん用の泡ソープ」で洗っていたという事実です。
その方法は、育児本や皮膚科医が普通に発信している「正しい沐浴のしかた」そのものだったはずです。
しかし、これまで疑う余地のなかった、この毎日の習慣こそが、乳児湿疹を悪化させた一番の原因だったのではないかと、今は思うのです。
もちろん、新生児は代謝が激しいので、雑菌の繁殖などを防ぐため、毎日体を洗うことは必要なことだったと思います。そしてもちろん、洗い方というのも、ゴシゴシと強く肌を擦るようなことはせず、軽く撫でる程度の感触で優しくふわふわと洗っておりました。
ですが、赤ちゃん用のソープ(界面活性剤)を使って洗う必要は本当にあったのでしょうか。
妻が産院を退院し、我が子とともに自宅へ戻ってきた日、新生児向けの育児アイテムの試供品が詰め合わせ袋を持ってきたのを覚えています。それには、おむつやおしりふき、粉ミルクと共に、赤ちゃん用の泡ソープが入っていました。まるで、沐浴の際に当たり前に使うものたる然で。
しかし、実際にはそれを使いませんでした。私には、より高いお値段の、肌に優しいと謳っている赤ちゃん用の泡ソープの用意がありました。泡ソープで沐浴をするなんてことは、もちろん事前に学習済みで、家に迎えいる日までにそれを準備していました。そして、何の疑いもなく、我が子を初めて家に迎えたその日から、当たり前のように泡ソープを使って沐浴を続けたのでした。
そして、乳児湿疹悪化の謎は迷宮入りしてしまった…というのが、ことの真実だったのではないかと思うわけです。
幸運にも、わりかし早いタイミングでヒルドイドと出会い、乳児湿疹の悪化を治癒することができた我が子でしたが、初めての子育てで、夫婦ともにぎりぎりの体力で毎日を乗り越えている中で、そういったトラブルはないに越したことなかったと、後悔の念とともに当時を思い返します。(子育てにトラブルはつきものであると、その後ことごとく学んでいくわけですが。)
あくまでも、いち湯シャナーの、客観的な根拠は薄い考察によるものではございますが、今ここに、「沐浴は湯シャン(湯洗い)でよい説」を強く提言したいと思います。
おすすめの保湿クリーム紹介
我が子は3歳現在、あの忌々しい乳児湿疹の思い出が忘れ去られるほど、健康な肌を長く維持できています。
時折、節々が乾燥していることがありますが、市販の保湿クリームで対処できています。
そこで最後に、私のおすすめの保湿クリームの類をご紹介して、結びとしたいと思います。
病院に行けない人向け:ヒルマイルド
「ヒルマイルド」はヒルドイドのジェネリック市販薬といったところでしょうか。
「ヘパリン類似物質0.3%配合」とありますが、ヒルドイドの有効成分と同じものが入っているという意味になるかと思います。
小児科や皮膚科でヒルドイドを処方されれば、ほぼ全ての赤ちゃんは無料で手に入れられるものかとは思いますが、多忙で病院に行くことができない、もしくは、感染症などが不安で病院に行きたくない、といった方にはおすすめです。私がまさにそういった理由で、ヒルマイルドを何度か購入していました。
効果としては、「ヒルドイド」と大きな違いを感じたことはありません。ただし、こちらは”医薬品”ですので、もしお試しされる際は用法用量・副作用などにご注意くださいませ。(ヒルドイドを処方されたことがある方に、おすすめすべきものかもしれません)
日々のバスタイムに:キュレル バスタイム モイストバリアクリーム
以前こちらの記事で紹介しましたが、お風呂上がりの面倒な保湿作業を、お風呂の中で済ませることができ、お風呂上がりにあたふたしない、というメリットが得られる品となります。新生児に使用できるかどうかは確認が必要ですが、乳幼児で肌のバリア機能が安定してきたお子さんがいるご家庭におすすめです。
ヒト型セラミドが赤ちゃんに良いらしい:ケアセラ
「セラミド」とは、保湿クリームの成分としてよく目にするものかと思います。セラミドを含む市販の商品としては、「キュレル」がメジャーどころかと思うのですが、赤ちゃんの肌に適合するセラミドとしては、「ヒト型セラミド」なるものを配合した「ケアセラ」が良いとのこと(Gemini が教えてくれました)。
個人的にロート製薬さんは大好きな企業ということもあり、最近、この商品の存在を知ってからデイリーユースしています。それまでは、キュレルのボディローションを使用していたのですが、ケアセラはよりしっとりめのテクスチャな感じがします。
冬場になり、ある日の深夜、足首付近が乾燥したのか、かゆみで目覚めて泣きだした我が子でしたが、ちょうどそのタイミングでケアセラを使い初めてみたところ、かゆみで泣いたのはその日限りとなり、十分な保湿力を実感することができました。ヒト型セラミド、テストに出ます。

以上、本記事が、乳児湿疹や乳幼児の肌トラブルに悩まれる方のお役に立てましたら幸いです。

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